別冊インテリジェンス|ジュニアユースセレクション合格を導くスクール

























セレクション合格チケットを手に入れろ

ジュニアユースクラブを目指すサッカーキャンプ

スクール開設の趣旨についてお聞かせください

03.JPG突然のインタビューに快く応じてくれた竹川芳彦氏趣旨としては、「ジュニアユースに向かうセレクション」という位置づけですね。

みんなセレクションを受けるんですけれど、みんなセレクションというものがどういうものか分からない。所属するジュニアからもセレクションについて何も教わらず、セレクションの準備ができずに受けに行ってしまう。
それで願いがかなわないということが多いんですね。

力が発揮できないまま終わってします。希望クラブに受かりたいと思いながらその願いがかなわない子供が多い。それに少しでも役に立てれば。プロフェッショナルのコーチに来ていただく。

目標を同じくする仲間が集まって、セレクションを受けるためにどんな準備をすれば自分の希望がかなうのか、ということを手に入れてもらうための5日間、7日間と言うことで企画したんですね。

この場所は特別ですよね。憧れのひとつ

04.JPGスクールの場所は味の素スタジアムに隣接するそうですね。一つは、味の素スタジアムは東京のサッカー少年たちにとってのメッカですし、もうひとつ隣接して関東村があります。これは、府中市サッカー場でジュニアやジュニアユースの都大会を開催するところなんですね。アクセスも良くて集まりやすい。インドアコートですし、トレーニングを受けやすい。

また、トレーニングを受けていることを知られたくない人も中にはいらっしゃるようですから、スクール会場はインドアとなっています。


ブログから生まれたスクール

スクールはブログがヒントになっているとか

はい、「ジュニアユースセレクション ジュニアサッカー 舞台裏」というブログを準備、開設しようと考えた背景には、主に、2つほどポイントがあります。

まず一つ目ですが、サッカー少年少女たちには、大きな目標が3つあるということです。第1に、ジュニアサッカーからジュニアユースに変わっていく高学年の年代ですね。この時期の大きなポイントは、大きな大会、たとえば、全日本や東京の「さわやか大会」とか、そういった大会で勝つっていう目標があります。

第2に、日本サッカー協会主催による各レベルでのトレーニングセンター(ブロック/地域/東京トレセン、関東トレセン、ナショナルトレセン)に入るということです。足元のトレセンに受かることが大きな課題。

第3に、ジュニアユースクラブ、できればJクラブに準じるクラブに合格したいという目標があります。

そうすると、大きな大会後には、いろいろ催しもあったり、所属するジュニアクラブなどもいろいろと宣伝をやっているんですけど、どうすればトレセンに受かるかとか、希望のジュニアユースクラブに入れるとかの情報がほとんどないわけです。

そこでブログで色々と情報交流を始めたわけですね。

そうですね。今お話したような大きな目標があるにもかかわらず、合格するための情報が不足しているということですね。これが2つ目ですね。

たとえば、ジュニアユースクラブで掛かる費用は、私立中学の3年間と同じくらいかかってしまうのですが、父兄は意外に知りませんし、簡単に入れてしまっても後で気付くパターンが多いのです。
そもそも子どもたちを入部させるのに、適切なクラブかどうかといった情報もほとんどありません。

私自身、ネットで探し、いろんな試合を見ながら、またコーチやスクールに行ってお話をさせていただいたり、そのあたりを確認してきたんですが、2、3年でようやく情報がつかめてきたんですね。

そうすると、ほとんどの方々がだいたい同じようなことで、悩んでいることがわかったんですね。そこで、数人ながら、ブログで伝えていこうと。
それで始まった訳ですね。

ブログには取材記事も入っています。どんな方々が運営されていますか

2009年11月に、パスタさんが始めました。

パスタさんは名前を明かせないんです。というのも、現在もジュニアとジュニアユースのコーチにも携わっているので、名前を出せば書けなくなる情報もでてくるというのが分かっていましたから。
もう一人は、パスタさんの先輩でパエリアさんですね。

彼らはもともとはサッカーのコーチで、息子さんもサッカーをやっていたということもあって、コーチ仲間で広く仲間がいるので情報が集まってきます。

私も、「ライブ」という筆名で、たまに大会を見学してレポートを書いたりしています。


合格に直結するスキルを伝授する

スクールは今回で2回目の開催となりますね。スクールの特徴は

07.JPG一番のポイントは、「セレクションに合格するスキルを身につける」というところに特化しています。それしかやらないっていう感じですね。そうすると、それに必要なコーチに来ていただく、セレクションに特化したコーチングをしてもらう、ということになりました。

特別講師小川章氏へのインタビュー記事はこちら

もうひとつ大事なことは、結果として、同じ目標を持つ子供たちが集まってくる、ということになります。
たとえばFC東京に入りたい、フロンターレに入りたい、という子供たちが集まってくる、切磋琢磨する、というのがもう一つのポイントですね。

そうしながら、高いレベルの中で刺激を受けながら、集中してセレクションに必要なスキルを身につけていく。

反響はいかがでしたか

昨年の暮れに第1回目の「冬休みのセレクショントレーニング」を開催しました。

その期間は、私の息子がセレクション’受験’の真っ最中で、一方パスタさんとパエリアさんたちの息子さんたちは卒業していたのですが、同じような志を持っているということで、じゃあ企画しませんか、ということで始めたんですね。

実際、ほとんど宣伝らしいこともしなかったのですが、15名が集まりました。受けられた親御さんたちの反響は非常によかったんです。テクニックを授ける面とか、セレクションに関する情報が得られるとか。でも、収支の面で赤字で、これが課題でした(笑)

じゃあ、今度は、2回目目、春休みにやろうと。迷いはなかったですね。
ここではセレクションの準備は早い方がいいから、どれだけ集まるかわからない中で、合宿とか、全日本に向けてチーム作りをする。テストの意味でも行ったが、今回も、1日とか2日だけの参加も含めると、参加者22名くらいです。

各回ともテーマを設定していますね。今回は

大きな流れで言うと、日本サッカー協会スペインサッカー連盟と提携して、「スペインサッカー」を採り入れよう、という話があります。

大きな捉え方をすると、この「スペインサッカー」というのは、「パスサッカー」という認識が大きいわけです。
実際に、クラブでどんな練習をやっているかというと、1対1のドリブルというよりも、パスサッカーとしての組織練習を強化する方向になりつつある、と言われています。
そうすると、よく試合で見られるのが、奪われるまえに早くボールから離れなさい、パスをしなさいということになります。

でも、そうはいっても、何が一番大事かというと、まずは個としての1対1が強くて、そのうえでパスが出せる人を目指す必要がある、と思うんですよね。
実際、セレクションでも、「1対1のドリブル突破力」がないと、Jクラスのクラブに受かることは難しいです。
また、現に、チームの中で、1人で局面を打開していこう、というような力をあまりつけていないのではないかと、と常日頃感じていました。

そこで、スクールでは、「1対1突破」が、結局大会でも活躍でき、かつセレクションに合格する大きなポイントの一つだということで、特別強化テーマとしました。

「Firme Con La Pelota!」に込める意味は

これは、私が仲良くしているサッカ―クラブのコーチの息子さんが、小学校の時にスペインに行ったんですね。その際、バルセロナとか、そういったところで、「Firme Con La Pelota!」、つまり、「ボールをしっかりコントロールしなさい!」ということをコーチ陣が何度も選手たちに伝えていたということでした。

その留学した子は、今中学1年生なんですが、セレクションを経て、J1のジュニアユースクラブに受かっている子なんですが、その子に訊いてみると、「Firme Con La Pelota!」っていうのが一番頭に残った、と。
しっかりボールを落ち着かせなさい、しっかりゲームを組み立てなさい、と。そういう意味で、このスクールの’座右の銘’じゃないですが、使わせてもらっています。

今後の計画については

08.JPGビジネスパートナー小出智久氏とともにサッカー談義!?いくつか計画があります。
まず、「夏休みキャンプ」というものを開催します。夏休みが終わるとセレクションが始まりますので、その準備をしっかり。1週間なり、一緒にトレーニングする準備をしようということですね。

もうひとつは、神奈川や埼玉からの要望もあって、ある施設と提携して「週1回開催のスクール」をやってみようか、という話があります。

さらに、ブログの中で始めてきた『セレクション合格のコツ集(合格のノウハウ)』というカタチでまとめてみようと思います。

内容ですが、これを克服すれば、合格が近くなるよ、っていうものが長く見てきたなかでルール化できてきたものがあって、できるだけ多くの皆さんと共有したいと考えています。



「サッカーって麻薬ですよね」

サッカー歴とかサッカー感について教えてください

06.JPGサッカーってホント楽しいです!私は、高校の3年間、サッカーをやったというだけで、小学生ではじめると簡単にできるようなことができないんですよね(笑)。だから、サッカーはとても難しい、という気持ちが残ったままなんですね。

実際、とても難しいんです。たとえば右足と左足の両方でインステップは蹴れるには、1年間かかったりするんですよ。そして、基礎を身に付けたと思ったら3年間が終わってしまったみたいな(笑)。

そうすると、早く始めた方がいいですし、サッカーというのは、手を使わないから難しいんだけれど、だからこそ楽しい競技だと、ある種芸術性ですね。そういう部分で、今の私自身が、サッカーにのめり込んだというのは、そういった原体験があるからですね。

もう一つは、息子がサッカーをやり始めたことで、ジュニアのサッカーを支えているコーチとかチームとか父兄が、結局ユニークなんですよね。

興味をもっていろんなスクールを見に行ったり、どんな練習をしているのか、子どもを突っ込んでみたりとか(笑)、トレーニングのやり方とかスクールの運営の仕方とか、かなり見てきたということですね。
費用もかなり遣い込みました(笑)。

竹川さんにとってサッカーとは

05.JPGサッカーって麻薬です。そういった事から、私の中にはサッカーというのはあまりないんですけども、サッカーに関わっている、たとえばボランティアで関わっていらっしゃる方がいらっしゃるじゃないですか。

関わっていない方からすると、とてもすごいねって、よく土日を全部提供できてやれるねって、よく言われるんですけど、実際に、関わってみて、そういった方々と交流すれば交流するほど、麻薬みたいなところがあって、ちょっと抜けられないんですよね(笑)、楽しくって。

ほんと楽しくって、おカネっていう、その経済的な観念がまったくない中で、とてものめり込んでいってしまう。サッカーを教えるために、また子どものサッカーを見に行くために、仕事を変える人までいるんですよね(笑)。
非常に麻薬的な側面はあるなあという風には思っていますね。




interviewed by WASEDABOOK